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インタビューズに見える善意にあふれた無料社会

2011-09-07 / [] [] / clap

ザ・インタビューズ - 聞かれるなら答えます

やばい

何がヤバイって、無名の一個人の方々は申し訳ないのですが置いておいて、プロフェッショナルの方々が自身の技術とか信条とか癖とか生い立ちとかを無料で答えてしまっているのが恐ろしいです。

よく雑誌の特集で「プロフェッショナルに聞いてみたいこと!」みたいなものがありますよね。
読者の質問を募集してくれるものもあるんですが、結局自分の質問が採用されるかどうかはインタビュワーの趣味とか雑誌の傾向とかで決定されてしまう。でも、このサービスはそれがない。「質問するかしないか」そして「答えるか・答えないか」の二択ずつしかない。雑誌買ってはがき買う手間すらない。

インタビューズは「みんなやってるから」と、答える側の精神的敷居を下げることにより、今まで商品価値があって雑誌を購入したりウェブでも購読料を支払ったりしないと読めなかったようなコンテンツを、「無料」レベルに引きずり落とし、しかも全世界に公開させてしまうという恐るべきツールです。
こうして人は善意で御まんまの種をまた一つ失ってしまうわけです。マスメディアに携わる人々は大変です。

このサービスが出た直後、私は「知られたい」という人の心理をむき出しにするおぞましいツールだなってくねくねしていたのですが「知られたい」を巧く刺激して「知りたい」を満たすツールだって見方をしたら恐ろしいと思いました。
知りたい。知りたいです。自分の好きな作家さんやイラストレーターさんや写真家さんたちが、どんなことを考えてどんな技術を用いてどんな実践をしているのか、それを知りたい。お金を払ってでも知りたい。なのに、無料。

twitterを詩人や小説家やエッセイストさんたちが始めた頃にも「文章でご飯を食べている人たちが文章を無料で公開してしまうなんて」と空恐ろしい物を感じましたが、インタビューズはそれに指向性が与えられているのでさらに恐ろしい。
Ustreamを探せばイラストレーターやミュージシャンが自分の作業工程を配信しています。技術を目の前で実践してくれる。しかも丁寧なリアルタイム解説つき。希少なプロフェッショナルの生の技術を盗み放題です。むしろ裸の女性がスラム街歩いているレベル。
twitpicを徘徊すればイラストレーターさんたちのスケッチが無料でDLできます。もう画集を買えなくても好きなイラストレーターさんの絵の研究がガンガンできるんです。最近もあるプロの方がご自身で公開されている画像を収集したら50MBほどの資料集ができて、嬉しい反面戦慄しました。

一体次は何が無料になるんでしょう。 次の私たちの財布の紐を堅くするツールはいつでるんでしょうか。一消費者としてはとても楽しみです。

でも、今まで無料だったものが、ある日無料じゃなくなったら、どうなるんでしょう。
その時何が起るんでしょう。

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さんざんこわいこわいとか言ってますが、私も好きな漫画家さんやイラストレーターさんのインタビューズを逐一チェックしてます。本当に便利……!

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