死因百:溺死

「さようなら、お燐」

そのようにして、
発狂した飼い猫を、川へ捨てました。

死因101:扼殺

誰もがみんな、幸せに暮らしたいと思う
哀れな猫と、愚かな烏
二匹のともだちもまた、幸せに暮らしたかった

二匹は、熱を失っていく灼熱地獄跡で自分たちの幸せを探した

二匹が出会った幸せ

笑い合いながら

二匹が共に在る幸せ

身を寄せ合いながら

二匹が想い続ける幸せ

ぬくもりを交わしながら

二匹は、熱を失っていく灼熱地獄跡に自分たちの幸せを探した
二匹のともだちは、ただ幸せに暮らしたかった

だから陽気で愚かな烏が分不相応な幸せを手に入れようとした時、
哀れで賢い猫は分相応の幸せを取り戻そうとしました

「バカラス。一度しか言わないからよく聞きな」

「友達が間違ってたら」

溺れ死のうと
縊り殺されようと
磨り潰されようと
焼き尽くされようと
挽き殺されようと
轢き潰されようと
斬り殺されようと
圧し潰されようと
抱き潰されようと

「ブン殴ってでも正すのが友達だろッ!」

死因102 脳挫傷

これは、言えなかった言葉を伝えにゆく物語

何度でも、何度でも
立ち上がり、立ち向かい、まるはだかになりながら
送り届けにいった、物語

死因103 焼死

むかーしむかし、あるところに
まっくろなネコと、まっくろなカラスがおりました
ふたりはとってもなかよしなともだちで
まいにちまいにちふたりぼっちの廃獄で
わらいながらくらしていました

ねえ、おりん
なんだい、おくう

今日のご飯は、なんにしよう!

死因104 ひき肉

頒布

2010年3月14日、「博麗神社例大祭7」

「801回生きたねこ」
著:i0-0i(ぽたぽた焼) / 絵:妹尾在処(在りや
全108ページ / イベント頒布価格500円
頒布場所:東う-21a「ぽたぽたあいすどらごん

当作品はコピー本となります。故に、当然のように小部数・会場限定頒布になります。

2012年4月7日、『801回生きたねこ』PDF版がWEB公開されました。

死因105 轢死

「……こうして、お燐はしあわせになりました」
「何してるさね」
「あ、おかえりお燐!」

死因106 斬首


バナーは直リンク・持ち帰り自由だそうです。

死因107 獄門

死因一:幸せ