『永い夜の物語』

そして、幻想郷は滅亡したの

それは日本人の誰もが知る、月から訪れた美しき姫君の物語
永遠を生きる運命に置かれた彼女はあまりに人間らしくなく、
それ故に、あまりに人間らしかった――

深々と、粛々と、寂かな海に降る雪の中

彼女は須臾の出会いと永遠の別れを経験する

燃え上がるような、満開の桜の樹の下で

永遠とは、永遠でないものとは何なのかと問い

彼女は砕けぬ意思と、焦れぬ心の在り方を知る

輝り赫く生命と、訪れる宴の報せに

永遠を、永遠でないものを少しずつ、理解して

永い永い、命の連なりの意味を理解する

皓々と爛々と、滅びた世界に満ちる花の中

永遠とともに歩むことを望み

彼女は答えにたどり着く

終わり、始まり、季節は巡る。

死んで、生まれ、生命が回る。

迷わず、惑わず、微笑みながら、

永遠と須臾の間で、出会い、別れ、

それは永い夜を歩き続ける物語
それは、優しさに満ちた物語

2009年8月 コミックマーケット76 2日目
L―45a「四面楚歌
A―27b「みずたたき(委託頒布)」
頒布価格1500円

『永い夜の物語』
永い夜の物語

「それでは、いざいかんとしますか」

「秘封倶楽部、今夜の活動、ね」

「鬼が出るか、蛇が出るか」

「夢が出るか、幻が出るか」

請う、ご期待